しなやかな心を育み 今を大切に生きる
ブリッジ・フォー・ジョイ 喜びの架け橋
アドラー心理学とは?
岸見一郎氏の『嫌われる勇気』がベストセラーになったことで、大きな注目を浴び、書店にも数々のアドラー心理学関連の書物が並んでいます。
日本では、フロイトやユングと比較して、これまでほとんど知られてこなかったアドラーですが、世界では三大心理学者の一人として知られ、アドラーとその後継者が築いたアドラー心理学は、『人を動かす』『道は開ける』の作者、デール・カーネギーや、ナチスによるユダヤ人迫害を生き延び、『夜と霧』を記したヴィクトール・フランクル、最近では『7つの習慣』のスティーブン・コヴィーなど、実に多くの人に影響を与えてきたと言われています。
何か問題があるとき、人は原因に目を向け、人や自分を責めてしまいがちですが、アドラーは、そのような原因論ではなく、未来に目を向け、今、できることから始めて解決していく、目的論を説いています。「こうしたほうがいい」と分かってはいても、そう簡単にはいかないのが人間。そんな様々な弱さを持つ自分自身も、相手も受けいれつつ、劣等感も仲間につけて、多くの人と心と力を合わせて、何かを成し遂げていくためのステップが、簡単に、分かりやすく示されています。私自身、学びを進める中で、とても心が楽になり、自由になっていくのを感じました。
アドラー心理学で最も特徴的なのが「勇気づけ」です。「勇気」とは、「困難を克服する活力」と定義されています。そして、私達は自分自身にも、子どもや家族、周りの人々にも、その勇気を与えることができます。その方法は実に基本的で、簡単です。当たり前のことなのですが、その当たり前のことがなかなかできずに悩みを深めてしまいがちです。アドラー心理学の講座では、仲間と共に学び、深い話し合いを通して、多くの気づきと勇気づけを得て、自分の心が動き始めるのを実感します。
今、日本でこれだけアドラーに注目が寄せられていると言うことは、やはり、日本全体が「勇気づけ」を必要としているということだと思います。家庭でも学校でも職場でも、ダメ出し、勇気くじきが多すぎます。ただ、相手を操作するために「ほめる」、結果だけを「ほめる」のではなく、相手の存在や努力、意図を心から認め、相手の思いに共感し、相手の可能性を信頼しながら、ヨイだしを増やし、勇気づけをすることで、自分も周りも本当に幸せを感じ、やる気が出てきて、自分の潜在能力を発揮できるようになります
大阪での講演に、往復4時間をかけて来てくださった方が、このように話してくださいました。
「教えていただいてから、アドラー関連の本を何冊か読み、少しずつ自分も子どもも変わってきました。反抗していた娘も変わり、よく話し、手伝ってくれるようになりました。私に、『お母さん、最近、ほんとに幸せそうだね』と言ってくれたんです。そして、そんな私の変化を見て、娘もアドラーの本を読み始めたんですよ。」
今までも、人が変われるように助け、その変化していく姿を見るのが大好きな私でしたが、アドラーを学ぶことによる変化の大きさと速さには、驚くものがあります。何よりすごいのは、その方自身が変わるだけでなく、自然とそれを周りの人にも伝えたい、変われるように助けたいと感じるようになることです。
是非、その変化を体験・実感してみてください。